夏を描く

 夏を描こうとすると、必ず思い出す景色がある。それは何年経っても色褪せない、いつまでも忘れられないある日の思い出。
 
 真夏日。家を出る前に見たニュースで聞いたその言葉は、なるほど今日という日に相応しいものだった。誰もいない美術室で、大きなキャンバスを眺めながら首に伝う汗を拭った。
 数年前、やっと導入されたらしいエアコンは設定温度についての決まりがうるさく、稼働しているのかしていないのかわからないくらいに意味を為していない。それでも、全くないよりはきっとマシなのだろうが。拭っても拭っても落ちてくる汗の粒に、若干の苛立ちを覚えながら下敷きで僅かばかりの風を送る。折れそうな程激しく揺らされている赤い透明な下敷きは、折られるもんかと必死にしなっていた。
 
 家でスケッチブックと何度もにらめっこを繰り返し、ああでもないこうでもないと様々な構図とイメージで下描きをするも、これと言ったものが何一つ定まらないままだった。つまりは、煮詰まっていたのである。美術部で毎年参加するコンクールの締め切り期日は迫ってきているのに、まだ何を描くかすら定まっていない事に日に日に焦りは増していった。スケッチブックとだけ睨み合うからよくないのかもしれない、あえてキャンバスを前にしたら何か変わるかも、と気分転換も兼ねて学校へ足を運んできたのである。まあ、結局のところその目論見は甘く、焦りに加えて暑さによる苛立ちが加わり、状況はむしろ悪化しているだけだった。
 
 何も進展はなくどうしたもんかと考えていると、昼を告げるチャイムが鳴り響いた。もうそんな時間なのか。学校へ到着したのが確か十時前のことだった。およそ二時間以上もの間、スケッチブックを開いては描き、描いては消して、そして閉じて、という作業を何度も行っていた事に最早笑ってしまう。
 荷物をまとめ帰宅しようかとも考えたが、折角画材一式を抱えて来たというのに何の収穫なしで帰路に着くのも癪に思い、もう少し粘ってみる事にした。と、思うと同時に腹の虫が控えめに鳴き、何も昼食を持って来ていないことを思い出した。
 夏休み期間中は学食も購買も開いていない。外は暑いがこの際仕方ない。来る時にコンビニに寄ってから来るべきだったと数時間前の自分を呪いながら、財布を掴んで学校から一番近いコンビニに向かった。下駄箱で靴を履き替え外に出ると、校舎内のむわっとした暑さとはまた種類の違う、太陽にじりじりと刺されるような暑さに襲われた。日焼け止めを塗り直して出てくるべきだったな、と考えるがまた戻るのも面倒臭くてそのまま校門の方角へと足を運ぶ。途中で、いくつかの運動部達が帰宅している姿を見かけた。夏休み中、午後も練習となると熱中症の恐れがある為、運動部は極力午前中のみの活動とするようにと終業式の全校集会で言われていたのを思い出す。この暑い中ご苦労様です、と心の中で彼らに声を掛けながら、楽しげな声を上げる彼らの隣を足早に去っていった。
 
 少しでも陽射しから逃れようと日陰を選んで歩き、目的のコンビニに入る。自動扉が開いた瞬間に冷たい空気に包まれて天国のようだった。お腹は空いたものの、暑さのせいで食欲はあまりなく、冷たくさっぱりと食べられる物を体が欲していた。ざるそばが目に入ったのでそれを手に取り、半分無意識にアイスのコーナーへと足が向かう。少し悩んだが、一番初めに目に入った季節限定の味のパピコを手に取る。シェアする相手などいないが、一人で食べてしまえばいい。レジを済ませ、早速パピコの封を開ける。来た時と同じように陽射しから逃げながら再び学校へと戻っていった。
 
 校門を抜けてすぐ、体育館の脇を歩いていると、一人の姿が目に入る。それは、クラスメイトの鯉登君だった。袴姿に身を包んだままの彼に違和感を覚え、思わず立ち止まる。そんな私に気付いた彼は、特徴的な眉をピクリと動かし、訝しげな視線を私に向けていた。
「……何か用か」
「ふぇっ? あ、いや、別にそういう訳じゃないんだけど……えと」
 まさか声を掛けられると思っていなかった私は動揺した。クラスメイトではあるが、私と彼はほとんど会話した事がない。容姿端麗でただでさえ女子からの人気の高い彼は、それに加えて学業もいつもトップ、おまけに運動神経もよく剣道部では主将を務めている。天は二物も三物も与えるものなんだなぁ、と初めて知った時は感心したものだった。そんな彼と、教室の片隅でいつも絵を描いて過ごしている私に、接点などなかった。
「鯉登君は、まだ練習してるの?」
 動揺している間もなおこちらに視線を送ってくる彼に、緊張しながらもつい口が開く。そういえば、先程追い越した運動部達の中には剣道部の子達もいたはずだ、と思い出したのだ。
「そうだ」
「部活もう終わったんじゃないの?」
「一応な。だが顧問に自主練してもいいと許可は取っている」
「暑いのに、頑張るねぇ」
「大会が近いからな」
「そっかぁ、すごいね」
 緊張と暑さで頭の中をぐるぐるさせていると、鯉登君の視線の先が私の手に持っているものである事に気付く。コンビニを出る時に食べ始めたパピコはとうに一つ食べてしまっていて、その残骸を掴んだままだった。
「あ、まだ半分あるんだけど、よかったらいる? ちょっと溶けちゃってるかもだけど」
「いいのか?」
「えっ、うん。練習でいっぱい汗かいただろうし、その、パピコなんかでよかったら」
 天から二物も三物もまとめて与えられた彼は、家が裕福だという事も噂で耳にした事がある。パピコなんて到底家で食べる事なんてないんだろうな、と思いながらもつい口をついていた。
「もらっていいのならもらう。正直、暑くてたまらん」
「ど、どうぞどうぞこんなものでよければ」
「ん。ありがとう」
 少しだけ口角を上げながらお礼を言われ、心臓が跳ねる。女子達が彼の一挙一動に騒ぎ立てるのも頷ける。裕福で、優秀で、麗しい彼。それが何故こんな公立高校に、とも思ったが、彼のお父様がここの卒業生で、彼のお兄様も彼自身も自ら望んでここに入学したらしい、というような話も聞いた事があった。皆全て優秀な方だったそうだ。
「ね、鯉登君ってさ」
「ん?」
「その、鯉登君のお父様とかお兄様とか、すごい人なんだってよく聞いて。先生達もよく言うじゃない? 流石鯉登さんの弟さんね、とかさ。そういうのってプレッシャーとかに感じる事とか嫌になる事とかってないの?」
 少し溶け始め、先っぽがなかなかすんなり切り離せなくなったパピコに苦戦している彼は、また訝しげな表情を浮かべて私の方を見た。そりゃそうだ、今までほとんど話したこともないようなクラスメイト——下手したらクラスメイトとすら認識されていないかもしれない——の女から突然こんな質問を投げ掛けられたのだから。
 とは言え、突然変な事を聞かれるのには慣れているのか、少し考えた後、やっと先を切り離せたパピコを咥えながら彼は答えた。
「プレッシャーに感じないと言えば嘘になるが、それが嫌だと感じた事はないな」
「そうなの?」
「ああ。プレッシャーを掛けられる、という事は期待されているという事だろう。それならその期待に応えてやるぞ、という気持ちを持つようにしているからな」
「なるほどなぁ……逆にさ、その……親とかお兄様とかから、好きな事をして好きなようにして生きなさい、とか言われたら、見放されたように感じる?」
 自分でも突然何を聞いているんだろう、と思うけれど、こんな機会滅多にないんだろうなと思うと、ついつい話を続けてしまった。何が言いたいのだ、とでも言いたげな彼の視線に慌てて言葉を続ける。
「あ、っていうのもね。その……うちの家がさ、母さんも姉さんも藝大出でね。しかも結構優秀で、コンクールとかもよく入賞してて個展開いたりとかしててさ。……でも私は、多分才能なくて。それを見兼ねてか、あんたは好きな事やったらいいのよ、なんて言われてさ……ごめん、急に何の話って感じよね。ごめんね、忘れて!」
「あ、おい!」
 突然我に帰り、恥ずかしさが込み上がってきて駆け出した。何をいきなり自分語りしているんだろう、相手はあの鯉登君だと言うのに。滅多に話す事のできない、手の届かない存在の彼と話せた事に舞い上がってしまった。火が出そうな位に熱くなった顔を冷やすために、校舎の中に入って顔を洗って美術室へ戻った。先程買った冷たかったはずのざるそばは、とうに温くなってしまっていた。
 
 結局せっかく買ったざるそばは、少し食べ進めるも数分前の自分を思い返し恥ずかしくなって喉を通らなくなってしまった。勿体ないがもう食べるのはやめにして、描こう。描く事に意識を向ければ、先程の失態を忘れられる気がして、また私はスケッチブックを開いた。
 
 そうして一時間程経った頃、気持ちは落ち着いたものの描きたいものは未だにわからなかった。相変わらず汗は伝い、喉の渇きを体が訴えたところで、コンビニで飲み物を買い足し忘れた事に気が付いた。本当に今日の私はだめだめだ。自分自身に呆れながら、財布を掴み、ついでにミニサイズのスケッチブックと鉛筆を手に取った。もしかすると、心動かされる題材が校内にあるかもしれない。一縷の望みをかける思いで再び美術室を出た。
 
 売店は閉まっているが、校舎内にはいくつか自動販売機がある。場所ごとに置かれている飲み物が違い、お気に入りのスポーツドリンクがある自動販売機まで遠回りをしながら向かう。多くの運動部が帰宅し、受験勉強に勤しむ三年生がほとんどの校舎内は、忙しく鳴く蝉の声を除けばとても静かに思えた。
 お目当ての自動販売機でドリンクを買い、早速一口飲んだところで、蝉の声とは違うなんとも言えない喚声が聞こえた。猿叫とでも言うべきか。どことなく規則的に聞こえるその声がどこから発せられているのか興味を唆られた私は、自分の耳を頼りに声の方向へと足を進めた。
 
 辿り着いた先は、武道場だった。中に居る人物が思い当たり、先程の事がまた甦る。一瞬引き返そうかとも思うが、あの声が気になり、少しだけ覗いてみたいという好奇心が勝つ。風の通りを良くする為だろう、開かれたままの扉からそっと中を覗くと、やはりそこに居たのは、鯉登君だった。袴を身に纏い、猿叫を上げながら素振りをしていた。ビュッと風を切りながら素早く上下される竹刀は、少し何かに触れれば折れてしまいそうな程勢いがある。それでも折られまいとしなる竹刀は、まるで先程の下敷きのようだった。
 覗き込む私の姿にも気付かず、一心不乱に竹刀を振る彼の姿に心を奪われ、気付けば私は上履きを脱ぎ捨て武道場の隅に座り込み、スケッチブックに鉛筆を走らせていた。一心不乱に竹刀を振る彼と、一心不乱に鉛筆を走らせる私。自然が運ぶ風しか熱を逃すものがないこの空間で、溢れ出る汗がスケッチブックに滴り落ちないように何度も拭いながら、一枚、また一枚と彼の素振りの様子を描いていた。
 
 何枚目かを描き終えたところで、ペラペラとスケッチブックを捲って描いたものを確認していると、頭上に影が差した。
「ほお、上手いものだな」
「! こ、鯉登君!」
「これ、見てもいいか」
「か、勝手に入っちゃってごめんなさ……え?」
「なあ、いいか?」
「は、はい。どう、ぞ」
 無我夢中になっていて猿叫が止んでいる事にも彼がすぐ近くまで来ていた事にもまったく気付かなかった。最悪だ。もはや彼の中での私は、空のパピコ片手に訳の分からない質問を投げ掛けたかと思えば突然自分語りをして逃げ、その上勝手に覗き見して勝手にスケッチをしている気持ちの悪い女だろう。なんだか情けなさと恥ずかしさで涙が浮かんできた。
 そんな私の気持ちを知ってか知らずか、彼はスケッチブックを眺めながら口を開いた。
「お前、才能がないなんてこと、ないと思うぞ」
「……へ?」
「少なくとも、俺は好きだぞこの絵。これも、これもいいな」
 ペラペラとスケッチブックを捲り、彼は言う。それには過去に描いてきたもの達も含まれ、こっちもいいな、などと感想を述べられる。
「だが、この絵はよくない。無理やりいいものを描こう、というようなものを感じる。自分の気持ちに逆らうように描いているような感じがする」
 そう言われてどきりとした。ちょうどそのページの辺りから、絵画コンクールに向けての題材探しであれでもないこれでもないと色んなものをスケッチしていたものだった。
 
 一通りのページを見終わった後、彼はスケッチブックを返してくれながら自分自身の汗を拭った。
「……先程の話だが、お前、絵を描くのは嫌いか?」
「え……?」
「私はな、剣道が好きだ。父も兄も確かに優秀な人で、認められたくて始めたところはある。だが、それ以上に私は剣道が好きだから、こうして稽古に励んでいる」
「……うん」
「お前は、そうじゃないのか?」
「……わたし、私は……」
 彼に言われて、言葉に詰まった。私だって、絵を描くのが好きだった。好きで好きで堪らなかった。好きな事で褒められるのが嬉しくて描いて描いて描き続けた。それがいつの間にか、褒められる為に描くようになってしまっていた事に、どこかで気付いていたのかもしれない。
「私も、絵を描くのが、大好き」
 そう口にして、喉がきゅっと締まった。頬を汗とは違う液体が伝う。それが涙なのだと気付いたのは、目の前にいた鯉登君がキエェッとよくわからない声を上げながら慌てふためいていたから。
「ごめ、急に泣いちゃって、ごめんなさい。変な事聞いてごめん、ごめんなさい。絵が好きなのに、全然描けなくて、好きなことしなさいって言われて、でも私が好きなのは絵なのに、なんで描けないんだろうって、毎日毎日、それでっ」
 ああもう、本当に最悪だ。彼からしたら知ったこっちゃない話をされて、面倒臭い事この上ないだろう。なんて日だろう、なんて女だろうと思われているに違いない。グズグズと止まらない涙をどうにかしようと拭いながら下を向いていると、ため息を吐きながら彼が遠ざかっている気配がした。居た堪れなくなってこの場を去ろうとすると、遠くから白いタオルが飛んできて私の目の前に落ちた。
「まだ使っていないタオルだ、使え。まったく、酷い顔だぞ」
「ご、ごめんなさ」
「謝罪はもういい。いいから拭け」
「ごめ……んんっ、と、ありが、とう……」
「うん」
 手に取ったタオルはふんわりと柔らかくいい匂いがした。やれやれ、と言いたげに隣に座る彼からも心なしかいい匂いがする。あんなに汗をかいていたのに、それでもいい匂いを放つ彼は、やっぱり凄いなとよく分からない事を考える。
「全く……いきなり話しかけてきたかと思えばいきなり逃げるわ覗きはするわ泣き出すわ……変な女だな」
「う……ごめんなさい」
「詫びとして、そのスポーツドリンクをくれ」
「へっ? ……あ、これ?」
 先程買ったペットボトルを鯉登君は指差しながら言う。どれくらいの間そこに置いていたかはわからないが、既に汗をかいたように表面に大量の水滴がついている飲み物は、きっともう冷たくはないだろう。
「これ、もう温いと思うから、新しいの買ってくるよ!」
「いや、これでいい」
「や、でもそれ……」
 それ、私口つけちゃった、と言うより早く鯉登君は飲み物を奪った。ごくっごくっ、と音を立てて飲み干す姿を見ながら涙が止まり、代わりに顔が赤くなるのを感じる。
「……っは、今日はミョウジから貰ってばかりだな」
「え、あ、え?」
「? なんだ」
「私の名前、知ってたの……?」
「当たり前だ、クラスメイトの名前くらい覚えている」
 少しムッとしたように彼は言った。
「いや、その……私の事なんか知らないかな、と思っていたから」
 心外だとばかりに彼は口を尖らせる。
「実を言うと、ミョウジがいつも絵を描いているのは知っていた。前に見た事がある。その時から好きだったんだ」
「え? ……えっ!?」
「だから、やっとミョウジの絵がじっくりと見れて、俺は嬉しかったぞ」
 そう、太陽のようにニッコリと笑う彼に、私の心臓は皮膚を突き破って飛び出してくるんじゃないだろうかという位に高鳴った。あまりの事に頭がクラクラとする。クラクラ?待って、そういえば結局私はあの一口しかスポーツドリンクを飲んでいない。その前に最後に水分を取ったのはいつだっけ?——考えている間にすぅっと意識が遠のいていき、私の名前を呼ぶ鯉登君の声がうっすらと聞こえていた——
 
 ***

「おい、ナマエ。何を見ている。そっちは片付いたのか?」
「音君! ごめん、懐かしいものを見つけちゃって、つい」
「まったくお前は……おぉ、これはお前が初めて描いた俺じゃないか」
「そう。ふふ、懐かしいね」
「まあな。だけどあの時は本当に大変だったんだぞ。急に話しかけたかと思えば逃げるわ泣き出すわ、その上熱中症で倒れ込んで」
「うぅ、その節は本当にすみませんでした……でも音君も悪いんだからね? 紛らわしい事言っちゃってさ。私本当にびっくりしたんだから」
「まだ言うか。あの時は違ったが、結果的には同じ事になったんだからもういいだろう」
 
 あの日と同じような真夏日の中、私達は引っ越し為に片付けをしていた。あの頃とは違いエアコンの効いた中とは言え、作業をする体に汗は伝う。懐かしいものを見つけ、二人の関係の始まりの日を思い出しながら私達はやんややんやと言い合いをする。
「でもまあ、久しぶりにこの絵を見た。やっぱり私は、初めて見た時から、お前の絵が好きだ」
「ふふ、ありがとう」
 あの頃と変わらず特徴的な眉を携え、けれどあの頃のあどけなさよりも随分大人びた顔で彼は笑う。昔から綺麗な顔だと思っていたけど、歳を重ねても変わらないどころかより魅力を増していく彼に思わず見惚れてしまう。
「ほら、いいから早く片付けるぞ。もう少ししたら休憩だ」
「うん。ふふ、このスケッチブック少し空白のページあるから、何か少し描こうかな」
「お、いいな。楽しみにしているぞ。向かいに咲いている向日葵なんかいいんじゃないか」
「ふふ、そうね」
 言いながら、二人で片付けを再開した。果たして明後日の引っ越しにこの片付けは間に合うのだろうか、とそっと膨らんだお腹を撫でながらも、脳内ではどうこの夏の景色を切り取ろうかと考えている。あの頃から変わらず、私は大好きなままなのだ。絵も、この人のことも。
 
 夏を描こうとすると、必ず思い出す景色がある。真剣な表情の貴方と、太陽のような笑顔の貴方。それは何年経っても色褪せない、いつまでも私の側にある、大切なとっておきの宝物なのだ。

金カ夢一本勝負「真夏日」というお題にて。初書き鯉登くんでした。夏のお話大好きです。
初出・2022/07/31