愛してるゲーム

「えぇ〜? 何それぇ?」そんな事言いながらもちょっとノリノリな感じ。じゃあ私からね、とナマエが愛してる! って笑顔で言うと、少しぴくっと表情が動きそうになるけど持ち堪えながら「……はい。これ、OK? じゃあ次は俺ね」と言いながら、一度息を吸って「あ、あい……あい、し……」と、少しずつ顔を赤くする佐一くん。「あー! だめだめ、俺の負けでいいよ!」と赤面した顔の前で手を振り隠しながら、そっとナマエに近付いて抱きしめた後「ゲームじゃなくて、ちゃんと言いたいから今日はおしまい。また今度、ちゃんと言わせてね」そんな事を耳元で言われるもんだから、こっちまで真っ赤になっちゃいます。
「お? いいよぉ〜じゃあ俺から言っちゃうね〜愛してるよ☆」いつものような軽いノリからスタートさせてくる。全然照れたり笑ったりする要素もないのでナマエちゃんが返事をして愛してるよと返すと、急に真面目な顔して「……ナマエちゃん、マジに愛してるよ」とじぃっとめをみつめながら言ってくる。ずるい。いつもふざけてる彼の真剣な眼差しには勝てません。赤い顔して負けを認めるとにっこり笑いながら「へへへ勝っちゃった〜! ナマエちゃんにたくさん愛してるって言われるの楽しいから、またやろうねぇ」とルンルンの由竹くんでした。
「キェ……ッ今はそんなゲームが流行っているのか?」内容を聞いて少し照れながらも流行りものは気になるし何より負けず嫌いな彼。きっと楽しいよ、一回だけでいいからやってみよ?とナマエが上目遣いで言うもんだから後に引けず。「ししし仕方ないな……その、ナマエ……あ、あああ、あい、愛しちょっ!!」あの、もうこれは私の勝ちでいいですか? 真っ赤になりながら言う彼に笑ってしまってもはや勝負がつきません。「ナマエが笑ったと言うことは私の勝ちだな!?」じゃあ、今日はそういう事にしましょうね。あまりに反応が楽しいので、今後も定期的に音之進くんにゲームのお誘いをしようと企むナマエちゃんでした。
「そんなゲームがあるのか……それは楽しいのか?」ちょっと面倒くさそうな顔でそう言われる。さっき聞いてちょっと面白そうだったんで、駄目ならいいです、と少ししょんぼりナマエが答えると「駄目とは言ってない。あー……愛してる、ぞ」頭をかきながら少し目を逸らして言う彼、提案したものの乗ってくれるとは思ってなかったナマエちゃんはてれながら笑っちゃっって、もう負けでいいですから、もう一回! もう一回言ってください! とアンコール。「おい、それじゃゲームにならないだろう」といつもの少し厳しい表情に戻った後、「で? お前は言ってくれないのか?」と口角を上げながら言う基さんに、いつまでも勝てる気はしません。
「あぁ? そんなゲーム、何が楽しいんだ」心底つまらなそうに吐き捨てる彼。ちょっと言われたかっただけだけど、そんなにつまらなさそうに言わなくてもいいじゃない、ちょっとムッとしちゃったナマエは、勝つ自信がないからやりたくないの〜? とあえて煽る。もちろん負けず嫌いの彼は「あぁ? ……負けたら罰ゲーム、ってんならやってやってもいいぜ?」勝つ自信しかなさそうな彼に一瞬躊躇ってると、グイッと腕を掴まれ引き寄せられたかと思えば耳元ギリギリまで顔を近づけ腰に響そうな低音ボイスで「愛してる」と囁く。こんなの勝てる人がいるんでしょうか。真っ赤な顔して身を離すと「さて、どんな罰ゲームがいいかな?」前髪を撫で上げながらニヤリと笑う百之助の姿に、ゲームを持ちかけたのを少し後悔するナマエちゃんでした。
「む、いいぞ! ナマエっ! 愛してるぞ!」わたしも、わたしもアシリパちゃん愛してるよー! そんな感じでお互いただただ愛してるよと言い合う二人。勝負なんてつきそうにありません。最終的に二人でにっこにこしながらいつものように雑談に戻っちゃう。女子同士ってそういうところあるよね。あるよね?