せっかく残ると決めたのだし、もう少し頑張るかと姿勢を正した。もう一度教科書と参考書を捲り、ノートを読み返しながら授業中の先生の解説を思い出していた。まだ、すぐには理解出来ない。
だけど、こうやって苦戦したところは、一度理解さえしてしまえば自信に繋がるからと言い聞かせ何度も教科書たちとにらめっこを続ける。
窓の外では、雨粒が少し大きくなり地面に水滴が叩きつけられる音が耳に入ってくる。雲の流れを見る限りでは、通り雨で少ししたらやむような気がするんだけど。
さあ、私がこれを理解するのと雨がやむのとどちらが早いだろう、と思いながらまた机へと視線を落とす。
同じ箇所に目を通すのも何度目かというところで、私は――……
①ようやく内容が理解出来た
②やっぱり理解出来ず思わず顔を机に伏せた