眠れない夜
なんだか眠れなくてごろごろと寝返りを打っていると、隣で寝ていた佐一君が声をかけてくる。「どうしたのぉ? 眠れない?」彼の少し眠そうな声を聞いて起こしてしまったと申し訳なく思うあなた。そんなあなたを察してか、「なぁんかねぇ、変な夢見ちゃってさ。起きちゃったよぉ〜」とふにゃふにゃ笑う。「そうだ、ナマエさん眠れないんだったら、今見た話聞いてくれるぅ〜?」ぎゅっと抱き寄せてくれながらそう言ってヘンテコな夢の話をしてくれる。そんな優しさと彼の温もりが心地よくて、気がついたら夢の中に行ってしまうあなたなのでした。
眠れないので仕方なくベッドを抜け出し水を飲みに行くと、寝ていたはずの由竹君もついてくる。あれ? 起きてたの? と声をかけると「ナマエちゃんがいないと寂しいからさぁ〜」なんておちゃらけてくる。「眠れないのならこれだぜぇ〜?」そう言ってはちみつとほんの少しのブランデーが入ったホットミルクを作ってくれる。飲んだらもう一度歯磨きしなくちゃだね、なんて笑いながら見つめあって、ポカポカの気分で再びベッドに戻る二人でした。
眠れなくて隣に寝ている音之進の寝顔をじっと眺めていると、「どうした、私の顔に何かついているか」と瞼が開いてびっくりする。なんだか眠れなくて、と答えると「だからと言って、私の顔を見ていても眠れないだろう? いいから目を瞑れ」せっかく間近で眺める機会だったのにな、と思いつつ言われるがままに目を閉じるとそっと抱き締められ背中をトントンと優しく叩かれる。「眠れぬ夜は、よく兄さあや母上がこうしてくれたんだ」普段は子どもみたいな彼に子ども扱いのような寝かしつけをされて、くすぐったい気持ちになりつつも嬉しくてゆっくりと眠りにつくあなたなのでした。
仕事で疲れ果てて眠っている基さんを横目になんだか眠れなくてもぞもぞとしていると、「ねむれないのか」と寝ぼけた声が彼から発せられる。起こしちゃった? ごめんなさい、と謝ると目を瞑ったまま、こちらに身体を向け「大丈夫、大丈夫だからな。俺がいるぞ」と半分寝ながらお腹の辺りをトントンと優しく叩く。まるで子どもの寝かしつけをしているみたいだな、と笑ってしまうけれど、疲れ果てているのに私が眠りにつくまで寝かしつけをしてくれそうな彼に、申し訳なさと嬉しさが入り混じる。うん、大丈夫だよ、ありがとう。と声をかけて身体を寄せて、彼の匂いを感じながら安心して眠りにつくあなたなのでした。
眠れなくて、水でも飲もうかとベッドを抜け出そうとすると、隣で寝ていたはずの百之助があなたの腕を掴む。「どうした、どこへ行く」いやぁ、眠れなくてと答えると「いいから、こっちに来い」と再びベッドへ戻される。あなたの胸元に顔を寄せる形でぎゅうっと抱き着きながら再び眠ろうとする彼に、ちょっと私は抱き枕じゃないんだけど、と軽く頭を小突くと「わかってる」と彼。見上げる形で頭を上げ、ニヤリと笑いながら「どうせ眠れないなら、二人で眠れなくなるようなことでもするか?」と悪戯に言うから、ばか!ともう一度頭を小突く。「その気がないなら、さっさと寝ろ。じゃないと知らないぞ」そう言いながら再び顔を胸元に寄せながら眠ろうとする彼に、やれやれと思いながら頭を撫で、なんだかんだと抱きしめ合いながら眠る二人なのでした。